AIMP 3.00 Build 976 メジャーリリース
音がいいAIMP3がついにメジャーリリースを行った。
今回のリリースでは、表面上、Small Bug Fixが中心になっているが、実のところ、音質のチューニングは継続しているようで、前々より指摘してきた周波数範囲を主に、今回のバージョンでは、高音増強部分のレベルを少し下げている様だ。音の印象は、更に向上した。
2011年の締めくくりと、2012年のNewYearバージョンといったところだろうか。
こんなに早くリリースするとは思っていなかったが、こうなると、前回のクリスマスバージョンは、サービスバージョンだったのだろうか。何か底力を感じる動きだ。
ちょっとしたミスだろうか、今回のバージョンでは、再生メニュー上にある”MOD”からサラウンドが選べるのだが、この機能が、全く効かなくなっている。
まあ、筆者の場合、使わない機能だから、問題ないが、同時にPlaybackMode:FT2,PT1もどうやら機能していないようなので、それは、少し問題がある。(リサンプリングメソッドを選べない。)
また、今回のバージョンから、Replay Gainへのフル対応を行なっている。これに関しては、リプレイゲインのノーマル値を選べないので、すべての楽曲にリプレイゲインを適用しているユーザーには関係ないが、一般的にCD音源では、ゲインを大きめにとったものが多いので、ノーマルゲインレベルが変えられると、なお良いように思う。
RC3で、ほぼ完璧なチューニングを行なっているので、今回のバージョンは、それを十分継承しつつ、微調整を行った格好で、大きな驚きはなかったが、筆者が考える音質の方向性と合致しているので、ひとまず安心して使えるメジャーリリースとなったようで、大変満足である。
内部的には、44.1kHz/32Bit(Float)/Stereoデコーダエンジンを使用しそれを元に、48k/24BitなどへのOutputが可能なリサンプリングを行なっているので、Foobar2000で言うところの、16Bit-Floating-point Formatの実験的実装の動きとよく似ていて、こういった部分の改良が、高音質につながっているのではなかろうか。
入力が、96kHz/32Bit/Stereoならば、96kHz/32bit(Float)/Stereoで処理しているので、ある程度のCPUパワーは必要になってくると思われるが、比較的軽いソフトなので、MusicBeeのように非力なマシンでは再生ができないということもなく、再生に特化した快適なサンドプレーヤーである。
基本は良いので、今回のバージョンであるAIMP 3.00 Build 976の先に述べたようなバグフィックスを期待しておきたいと思う。
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