AIMP v3.00 Build 985

AIMP3 Build 985

音の良いAIMP3がマイナーバージョンアップを行った。
今回のバージョンアップは、主に、Windows8のWASAPIへのサポートと前々から指摘されていたトラック変更時のスモールスクラッチノイズの修正を実施しているようだ。
サウンドエンジンへの手も入っている模様で、試聴したところ、AIMP3 Build 981の少し行き過ぎだった音の派手さ加減が修正され、Build 981以前のメリハリがあって、音のディテールを損なわない音作りになっている。
これでこそ、AIMP。Build 981は少し失敗作のような感が否めない。
ただ、今回のバージョンでは、比較的軽い起動速度は、残しているものの、再生時のCPU負荷は、以前のものよりも、多少重たくなっている印象だ。CPUに余裕があるユーザーは気にならないレベルだが、旧世代のCPUを使っている場合などは、気になるレベルかもしれない。
Windows8のWASAPIに関しての対策は対応しているようで、WASAPIが選択できないということはなくなっている。
トラック切替時のスモールスクラッチに関しては、Build 981以前のバージョンでは、0.2秒~0.5秒程度の”サッ”といったノイズが発生していたのだが、今回のバージョンからは、全く発生しないところまでになっている。

以下、リリースノート

AIMP v3.00 Build 985 (04.04.2012)

* Localizations were updated
– Fixed: Player isn’t able to use WASAPI for outputting on Windows 8
– Fixed: Player does not play short files completely
– Fixed: Small scratches can be heard on jumping from one track to another when equalizer is switched on
– Fixed: Incorrect information about bitrate is displayed for some radio stations
– Fixed: Windows Explorer does not display data from tags of file in WMA Lossless format after they’ve been edited by AIMP
– Fixed: DropWheel window is painted incorrectly in AIMP2 skins
– Fixed: File mark does not display in playlist when AIMP2 skin is used
– Fixed: Incorrect information about file format is displayed in Quick Tag Editor in some cases
– Fixed: Incorrect information about bitrate and duration is displayed for some files in OGG format
– Fixed: Files are added in backward order when they are adding via “Find new files” dialog
– Fixed: Some problems with TrayControl behavior
– Fixed: Player starts playback of switched off tracks when jumping to another playlist via hotkeys
– Fixed: Small bugs and defects

今回のバージョンでは、前回のBuild 981があまり気に入らなかったので、FFT波形の比較も行ったが、やはり、変化が認められ、Build 981以前の筆者としては、気に入っていたAIMP3 RC3~AIMP3 メジャーリリースあたりの音感が取り戻された印象である。
ただ、依然として、サウンド効果の中にある”Surrund”、”Playback Mode”は音源にもよるのか、相性の問題か定かではないが、2chで再生している限り、正しく動作しているのかは疑わしい面がある。Play Back Mode:FT2やPT1が正しく動作すれば、擬似的なUpサンプリングや、帯域拡張機能が動作するハズなのだが、Frieve Audioのようなサウンドエンハンスメント機能を期待してみるものの、CPU負荷との兼ね合いになってくるので、完全な対応は難しい面もある。
ただし、今回あたりから、CPU負荷が増え始めていることから、まともに対応する気があるのかも知れない。
今のところ、96kHz 32Bitリサンプリングモードに於いて確認してみたが、いずれのモードでも、FFT波形に変化が認められなかった。気持ち程度は変わるかな?(むしろ、OFFにできないだけかも知れないが・・)

以上から、全体的なチューニングに於ては、今回のバージョンは、お勧めできるものとなったと思う。
リサンプリングの拡張機能に関しては、今後に期待といったところである。

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