AIMP v3.20 Build 1148 RC1

AIMP v3.20 Build 1148 RC1が早くもリリース

いい音のAIMPが早くもRCバージョン1をリリースした。
今回もバグフィックスが中心で、cueファイル周辺の調整を行なっているようだ。ただ、SHIFT-JISの読み込みには対応していないので、Cue-Fileを作る際は、AIMPの変換機能を利用して作るのが必須条件になりそうだ。Foobarや他のリッピングソフトを使ってCue+WAVを作ると、日本語は文字化けしてしまうので、注意が必要で、もし、EAC(Exact Audio Copy)などを使ってリッピングしているような場合には、一旦取り込んだCueファイルをUTF-8または、UTF-16へ変換しないと正しく動作しない。
また、前回、お伝えしたCue-Fileの相対指定は、実のところあまり意味がないことがわかってきた。
今回も引き続き、ライブラリーサーチには、Cue-Fileの読み込み機能は搭載されておらず、ライブラリーを前提とした楽曲サーチを行いたい場合は、この相対指定は、全く意味を成さない。
詳しく調べてみると、本来は、Cueファイルを読み込んだ時、その記述にしたがってWAVを再生するというのが、正しいように思うが、AIMP3の場合は、同一フォルダーにCue+WAV+JPG(Artwork)が存在していると、まず、WAVをサーチした後、Cue-Fileが存在すればそれを読みに行く仕様となっており、同様に、同一名称のjpegファイルがあれば、それをアートワークとして読み込むような仕組みになっている。
ある意味自然なのかもしれないが、ファイルの意味合いからすると順序が逆ではないだろうか。
使い勝手からすれば、同一フォルダーにcueファイルとWAVファイルが同居していても、ライブラリーサーチが重複することはないので便利とも言えるが、相対指定を許容しているのであれば、混同を招く。
このようなことから、cue-fileから読み込ませる方法では、cue-fileとWAV-fileは、同一名称でなくても良いが、WAVから読み込ませると、同一ファイル名でなくてはならない。(abc.cueならば、必ずabc.wav,abc.jpgとしないとダメ)

AIMP v3.20 Build 1148 RC 1 (19.10.2012)

* Common: Added ability to set path manually in “Browse Folder” dialog

– Fixed: Incorrect font rendering in Information Line under Windows 8
– Fixed: Some elements of playlist does not support skin color scheme
– Fixed: Player cannot open CUE files, which contains “” symbols
– Fixed: Playlists tabs aren’t repainted after scrolling, if scroll animation is disabled
– Fixed: Crash when capturing internet-radio
– Fixed: Rounding errors while calculating duration of the track from CUE
– Fixed: Small bugs and defects

音質の方はどうかというと、リリース直前のお約束通り、冴えていない。
今ひとつしっくりこない、AIMP v3.2なのだが、今回は、今後に期待ということにしておきたい。

※補足:今回のバージョンを含め、WASAPIへの親和性は上昇したが、従来のUSB-DACあたりを使っているユーザーにとては、意外と相性が悪い場合があるようで、XPなユーザーにとっては、ちと厳しい場合があるようです。
誤解がないように記述しておくと、WASAPI対応な音源で、Windows7あたりで比較的良好なパフォーマンスが出るようです。

AIMP v3.20 build 1139 Beta 2がリリースされた

AIMP v3.2のβテストプログラム第2弾

いい音のAIMPが、3.2 Beta2をリリースした。
今回のバージョンアップは、前回に引き続き、新しいサウンドエンジンが搭載されており、そのバグフィックスが中心のようだ。
また、WASAPIを認識する際に、サウンドカードのネイティブモードが正しく反映されない場合があったが、そこを修正している。
その他、Cue+Imagefileの親和性が向上し、Cueファイル内で、サウンドイメージファイルを指定する際の参照先の記述が、相対記述ができるように改良された。
この機能は、Foobar2000などでは、すでにサポートされているが、相対指定ができると、サウンドイメージが保存されているフォルダーとは別の場所にcue+coverartなどというフォルダーを作っておきオリジナルなcueファイルのコピーとアルバムアートファイルを置いて、オリジナルの**.cueを直接参照しないようにしておくと、オリジナルなcueファイルのリプレイゲインなどを変更せずに済むので、比較的よく使う機能である。この場合、hoge001.cueと同じフォルダーにhoge001.jpgとかを置くようにしておけば、hoge001.cueを再生する際のアートワークは、hoge001.jpgが表示されるようになる。
また、この場合、cueファイルは、テキスト・エディターなどで編集して、以下のようにしておく。

REM GENRE JPop
REM DATE ***
REM DISCID ***
REM COMMENT ExactAudioCopy v0.99pb5
PERFORMER “Artist Name”
TITLE “Album_Title”
FILE “..CD-Imagehoge001.wav” WAVE ← hoe001.wavを相対指定している箇所
TRACK 01 AUDIO
TITLE ”Title001″
INDEX 01 00:00:00
TRACK 02 AUDIO
<以下省略>

実際のhoge001.wavは、CD-Imageというフォルダーに入っている。
こんな感じ
[cue+coverart]フィルダー ←ライブラリー検索対象とするフォルダ
|
|— hoge001.cue
|— hoge001.jpg

[CD-Image]フォルダー
|
|– hoge001.wav
|– hoge001.cue オリジナル
|– hoge001.log オリジナル

※なにが、ありがたいかというと、cueファイルと同じフォルダーにcue+wavという形で保存してあると、cueファイルとwavファイルの両方が検索されてしまうため、ライブラリーの登録が重複してしまうという欠点がある。
上記のような指定の仕方をすればcueファイルだけが検索されるので、二重化が防げるということ。

現在のところ、cueファイルは、SIFT-JISでは文字化けするので、UTF-8か、UTF-16を使う必要がある。
日本語ファイル名を指定するためには、UTF-8,16形式は、必須条件になるが、cue-FileをUTF-8で記述すれば、日本語ファイル名を指定しても、認識される。

※せっかくの機能なのだが、残念ながら、現在のところ、AIMP3LIB.exeでは、検索対象に**.cueが指定できなかった。(だめじゃん・・)←改善を望む

以下は、リリースノートの抜粋

AIMP v3.20 Build 1139 Beta 2 (28.09.2012)

+ Common: The list of encodings for translating non-unicode text to UTF16 format has been supplemented
+ Playlist: The “%!” macro has been added for an ability to implement custom sorting in reverse order

* Sound Engine: Support of meta data of Internet radio stations in ASF format has been improved
* Skin Engine: Drawing speed has been increased

– Fixed: Sound Engine doesn’t detects supported formats of audio device correctly
– Fixed: Player can’t open sub-tracks with relative filename from CUE Sheet
– Fixed: Color Scheme settings does not applied to the tray icon and context menu glyphs
– Fixed: Player doesn’t restore playback queue after restarting
– Fixed: Audio Converter – few small bugs in “All files to one (+ CUE)” encoding mode
– Fixed: Audio Converter doesn’t transfer tags when encoding to MusePack format
– Fixed: Small bugs and defects

音質に関しては、徐々に変化しているが、今回のバージョンは、ライト感覚のバージョンになっているようだ。
重厚さは、多少削られているが、聴きやすい音になっている。
どこらへんで固定してくるのかは、今のところ不明だが、前回事実上の3.1-Final (Build 1074)で一旦失われた音質が復活している。どうせなら、3.1 Build 1072あたりの改良版としての位置で、Finalとして欲しかったが。
結局、Build 1072を使い続けるか、現行のベータバージョンを使って行くかという選択肢になる感じだ。
トータ.ル的に、バランスは良くなってきている。
※追記:概ね良いかと思っていたところ、一部の音源との組み合わせでOgg-Vorvisフォーマットのビットレート認識ができないことがあります。
(本来のビットレートよりも低くなってしまい、11kHz周辺より上の音が出ていません。)

今後を楽しみにしたいと思う。