AIMP v3.20 build 1125 Beta 1がリリースされた

AIMP v3.2のβテストプログラムが始まった模様

かねてより、アナウンスのあった、AIMP v3.2xシリーズが、お約束の9月に入って間もなくリリースされた。
今回のリリースは、βリリースなのだが、前回忘れてきたバースデイプレゼントは、今回は、持ってきたようだ。
βリリースにしては、盛りだくさんの機能アップとなっていて、今回のバージョンから、cue+Audio-Fileといった構成で、オーディオ変換(Audio Convert)ができるようになった。
この、cue+Audio-Fileといった形式への対応は、実は、少し前からサポートされており、再生はできたのだが、変換出力ができなかった。今回からサポートされたcue+Audio-File形式は、WAV(PCM)でCDをそのまま無劣化でリッピングする際には、馴染みのあるユーザーが多いことだろう。
CDをリッピングする際は、Audio Converterを直接起動してから、入力をCDドライブとすることで、ソースがCDとなって、出力形式を、このcue+Audio-File、例えば、cueファイルと単一のFLACファイルや、cueファイルと単一のWAVファイルとして変換出力することができる。

cue+Audio-FileがサポートされたAudio Converter

便利になった一方、実は、もともと、Foobar2000などで作成が可能な、マルチ・トラック・ファイルへの変換は今のところできないようだ。
逆に、Foobar2000が出力するFLAC,APE,OggVorbisなどを用いたマルチ・トラック・ファイルは、AIMPでも読み込みが可能で、しっかり、トラック名も分離して表示される。
必要性などは、別として、読み込みができるのだから、書き出しができても良いように思うが、いかがだろう。

また、今回のリリースから、スケジューラーの機能の中に、スリープモードが追加された。
これまでは、シャットダウン、休止モードへの移行、アプリケーションの終了、再生を一時停止といった事ができたのだが、なぜかスリープモードが無いので、仕方ないから、アプリケーションの終了を選んで、あとは、コンピュータのオートスリープに委ねる。といった使い方が多かったので、そういった面では、この機能は、意外とありがたいかもしれない。

スリープモードがサポートされたスケジューラ

音質についてはどうか

今回のバージョンは、やはり、バースデイ・アップデートで、ちょいと顔をのぞかせたサウンドエンジンが採用の方向で動いているようだ。
まあ、そのたびに変わっても困るが、こういった音質変化をユーザーがもっと自由に選択できるインターフェースがあると、なお良いのではないかと、贅沢ながら考えてしまう。

又、ロスレス・サンプリング・ファイルの再生に関しても、手を加えているようで、他のプレーヤーでは味わえない楽しさがある。
今回のリリースは、ある意味で実験的な要素を含んでいるように感じるが、今後において、保留されているリサンプラーの大幅な改良は今のところ施されておらず、その点は今後に期待といったところだろう。
サウンド効果の項目にあるMODに関しては、相変わらず変化がない。これが機能するようになればユーザーが自由にモードを選べるようになると思うのだが。。

まずは、Beta 1リリースなので、まずまずの出来栄えではないかと思う。

AIMP v3.10 Build 1074がリリースされた

AIMP v3.1x Build 1074をリリース

AIMP v3.1xの事実上のfinalバージョンになるのだろうか。
ブログのほうで、9月に入ると、3.2のリリースをアナウンスしているので、そういうことになるのかも知れないが、今回のバージョンアップは、以下のとおりの主だったところは、ファイルハンドリングの修正ということになっている。

バースデイプレゼントを忘れてきたのか

いやはや、前回のバースデイリリースで、”Sound Engine: The algorithm of advanced channels processing has been improved”ということになっているのだが、今回のバージョンでは、前回よりも音質が劣っている。
まあ、バースデイの特別リリースと考えれば、納得はできるのだが、おそらくは、AIMP v3.2の準備段階に入ったのだろうか、大きなバージョンアップが実施される直前には、一度音質が落ちる傾向にあるので、そんなところかと思うが、前回のAIMP v3.10 Build 1072は、サービスバージョンだったのかもしれない。

AIMP v3.10 Build 1074 (24.08.2012)

* Common: Localizations has been updated

– Fixed: The Audio Converter removes dots from file name
– Fixed: The autoname for playlist calculates incorrectly, if name of the folder contains dot symbol
– Fixed: Player hangs on attempt to read tags of some files in APE format
– Fixed: Small bugs and defects

喜んで、今回の AIMP v3.0 Build 1074へのバージョンアップをした筆者であるが、どうも、聴いていてもちっとも楽しくなく、納得が行かなかったので、1072へ戻してみた。
やはり、音がいい。
筆者の主観であるが、次のバージョンアップまでは、前回の1072を使うつもりでいる。

次は、大いに期待したいところである。