AIMP v3.2のβテストプログラムが始まった模様
かねてより、アナウンスのあった、AIMP v3.2xシリーズが、お約束の9月に入って間もなくリリースされた。
今回のリリースは、βリリースなのだが、前回忘れてきたバースデイプレゼントは、今回は、持ってきたようだ。
βリリースにしては、盛りだくさんの機能アップとなっていて、今回のバージョンから、cue+Audio-Fileといった構成で、オーディオ変換(Audio Convert)ができるようになった。
この、cue+Audio-Fileといった形式への対応は、実は、少し前からサポートされており、再生はできたのだが、変換出力ができなかった。今回からサポートされたcue+Audio-File形式は、WAV(PCM)でCDをそのまま無劣化でリッピングする際には、馴染みのあるユーザーが多いことだろう。
CDをリッピングする際は、Audio Converterを直接起動してから、入力をCDドライブとすることで、ソースがCDとなって、出力形式を、このcue+Audio-File、例えば、cueファイルと単一のFLACファイルや、cueファイルと単一のWAVファイルとして変換出力することができる。
cue+Audio-FileがサポートされたAudio Converter
便利になった一方、実は、もともと、Foobar2000などで作成が可能な、マルチ・トラック・ファイルへの変換は今のところできないようだ。
逆に、Foobar2000が出力するFLAC,APE,OggVorbisなどを用いたマルチ・トラック・ファイルは、AIMPでも読み込みが可能で、しっかり、トラック名も分離して表示される。
必要性などは、別として、読み込みができるのだから、書き出しができても良いように思うが、いかがだろう。
また、今回のリリースから、スケジューラーの機能の中に、スリープモードが追加された。
これまでは、シャットダウン、休止モードへの移行、アプリケーションの終了、再生を一時停止といった事ができたのだが、なぜかスリープモードが無いので、仕方ないから、アプリケーションの終了を選んで、あとは、コンピュータのオートスリープに委ねる。といった使い方が多かったので、そういった面では、この機能は、意外とありがたいかもしれない。
スリープモードがサポートされたスケジューラ
音質についてはどうか
今回のバージョンは、やはり、バースデイ・アップデートで、ちょいと顔をのぞかせたサウンドエンジンが採用の方向で動いているようだ。
まあ、そのたびに変わっても困るが、こういった音質変化をユーザーがもっと自由に選択できるインターフェースがあると、なお良いのではないかと、贅沢ながら考えてしまう。
又、ロスレス・サンプリング・ファイルの再生に関しても、手を加えているようで、他のプレーヤーでは味わえない楽しさがある。
今回のリリースは、ある意味で実験的な要素を含んでいるように感じるが、今後において、保留されているリサンプラーの大幅な改良は今のところ施されておらず、その点は今後に期待といったところだろう。
サウンド効果の項目にあるMODに関しては、相変わらず変化がない。これが機能するようになればユーザーが自由にモードを選べるようになると思うのだが。。
まずは、Beta 1リリースなので、まずまずの出来栄えではないかと思う。