MusicBee 1.2 最終バージョン

MusicBee 1.2.4218-Final

今回のリリースで、一応のところのファイナルエディションとなる。 特に目立った改良は、見られないが、バグは、このバージョンでは最小限にフィックスされている安定板といった解釈で良いだろう。 念の為、FFTを添付する。 ※音源は前回、前々回と同様に、中森明菜 MeuAmor 192k-BCBR MP3冒頭部1分の積算波形とした。 今回の波形も、波形上では、大きな差はない。 気になるのは、今後の1.3の動きで、すでに、1.3.4222がリリースされている。 今回の変化では、特にアナウンスはされていないが、聴感的に、1.2系列の音作りとは、少し違ってくることが予測される音質であった。この変化で、AIMP v3.00 Beta 3 Build 901と互角の音が出てきているように感じた。

http://46.182.125.240/MusicBee/Weekly/MusicBee_1_3_4222.zip
http://www.mediafire.com/?41lsi3seum2id7e

音としては、重厚さはなくなったが、疲れにくい音になってきた。軽さの中にも、AIMP3のよく似たきめ細かなところが、方向性のようだ。 MusicBeeは、音としてはFoobarよりも良く、AIMP3に及ばないといったところがあるが、この方向で改良が進めば、AIMP3よりも、活発に動いているグループなので、期待できるのではなかろうか。

※音質は、ある程度プラシーボ効果もあるので、実際に確かめてみることをおすすめします。 音質表現は、自分の環境で、客観的に実施いますが、それでも、体調などに左右されるので、絶対的なものではないです。 思い込みでなければ良い方向に動いているはず。

音がいいAIMP3バージョンアップ

AIMP v3.00 Beta 3 Build 901

音が良いという巷でのうわさのソフトなのだが、これは、AIMP2の時代の事で、最近は、少し芳しくない感のあるソフトなのだが、今回のバージョンアップと前回のバージョンアップで、ある程度は、使える感じになってきたので、少し紹介してみようと思う。
MusicBeeに関しても、このAIMP3に関しても、同じBASS系のエンコーダーを搭載するソフトウェアとされている。
ご存知のように、同じBASS系のエンジンを使っていても、音作りはかなり違うソフトが多いのだが、この、AIMPに関しても、同様に、MusicBeeなどとは、少し違った感じの音を出すミュージックプレーヤーだ。また、MusicBeeとは異なり、AIMP3は、もともと、日本語に対応しているので、日本語表示による操作が可能なのは、ポイントが高いのではないだろうか。日本語訳のニュアンスも比較的良い。

初期画面らしきものは、左のような画面が出て、コンパクトにまとまっているのだが、AIMP3から、アートワークが表示されないので、筆者は、以前のAIMP2のスキンを使って、アートワークを表示するような使い方をしている。
問題の多かったライブラリー機能は、最近のバージョンでは、少しまともに使えるようになってきており、完成度は、ある程度高まってきているように感じるが、まだ未完成の部分も多く、ライブラリーの自動更新などには、対応していない。(楽曲を追加したら、ライブラリーの更新を実施しなくてはならない。)しかし、以前のように、全く検索が出来ないと言うような不具合はなくなっており、ある意味、使えるソフトに変貌しつつある。
このプレーヤーの癖というか、プレーヤーモジュールとライブラリモジュールには、それぞれ独立する楽曲再生機能があるのだが、ここらへんの設計は、あまりいただけない感じもする。

基本的には、プレーヤーモジュールで、タグをつくって、それを、プレイリストのように、もしくは、アルバム単位でTAGを作って楽曲を聴くというのが、基本思想のようだ。

ライブラリー上のプレーヤーは、別のものとして、扱う必要があるが、大抵のプレーヤーでは、ライブラリーと連動して動作するものが多いので、少し混乱するところでもある。
ライブラリ管理画面の例は、次のような画面が表示でき、むしろ、こちらのほうが、メインのプレーヤであるようにも錯覚する。

このライブラリー画面でも、充分な再生が可能なので、こちらの方を、カスタマイズして使っているようなユーザーもいるのではないだろうか。

さて、このソフトの売りでもある音質に関してなのだが、直前のバージョンでは、楽曲の切り替えなどの時に、前の曲の一分がノイズとして、オーバーラップされてしまうような不具合があって、使い物にならない印象であったのだが、今回のバージョンでは、それらの不具合が完璧ではないまでも、緩和されている。今回のバージョンでは、ある程度我慢のできるレベルで、曲の切替時に、ザーといったノイズが、0.5秒程度発生するのみにとどまっている。

音質に関しては、初期版のAIMP3変更時にAIMP2の良さが失われていたのだが、今回のバージョンでは、よりAIMP2に近い音になっていて、ちょうど、AIMP2に高音部分のエンハンスト機能を付加したような作りになっている。
FFT波形的には、MusicBeeと全く同じ波形となる。

最後まで、話を引っ張ってしまったが、音質に関しては、今回のバージョンの方向性で高音質化してほしいといった感じの良い音がする。
興味がある方は、すでに経験済みかと思うのだが、音的には、MusicBeeを上回っており、メリハリの利いたダイナミックな音感と力強い低音が魅力的なプレーヤーに変貌した。少しドンシャリ気味ではあるが、派手さを抑えた音楽のディテールを充分に感じられる音作りになっている。
なぜ、これまで、このような音をにならなかったのか、悩ましいところだが、今回の出来栄えに関しては、充分満足の行くところではないだろうか。

オールマイティーなMusicBeeとは、使い勝手が明らかに異なるが、使い勝手よりはむしろ音楽をしっかり聴きたいユーザーにとっては、ありがたいバージョンアップだと思う。
筆者のようなユーザーは、普段は、MusicBeeで気楽に音楽を聴き、メインのライブラリーは、Foobarなどで管理して、楽曲変換もFoobarとかでやっているのだが、今ひとつFoobarの音に馴染めないので、ライブラリーが保存されているフォルダーから、別のプレーヤー経由で直接再生することも多い。mp3,m4aなどは、このAIMP3に割り当てておき、ダイレクトに音楽を聴きたい場合などは、AIMP3が立ち上がるようにしている。
程度問題もあろうかと思うが、充分に軽くて、軽快な音質といった比較的重宝している存在である。
しいて言えば、AIMP2で充分な気もするが、最近の動向に合わせて、リサンプリング機能が使えて、DS,WASAPI,ASIOに対応しているプレーヤーなので、AIM3の今後の動向に期待したいところなのだ。あと一息、頑張ってほしい。

比較的、耳が疲れていない静かな時間に聴いてみると、再発見できる部分があるかもしれない。