AIMP v3.2のβテストプログラム第2弾
いい音のAIMPが、3.2 Beta2をリリースした。
今回のバージョンアップは、前回に引き続き、新しいサウンドエンジンが搭載されており、そのバグフィックスが中心のようだ。
また、WASAPIを認識する際に、サウンドカードのネイティブモードが正しく反映されない場合があったが、そこを修正している。
その他、Cue+Imagefileの親和性が向上し、Cueファイル内で、サウンドイメージファイルを指定する際の参照先の記述が、相対記述ができるように改良された。
この機能は、Foobar2000などでは、すでにサポートされているが、相対指定ができると、サウンドイメージが保存されているフォルダーとは別の場所にcue+coverartなどというフォルダーを作っておきオリジナルなcueファイルのコピーとアルバムアートファイルを置いて、オリジナルの**.cueを直接参照しないようにしておくと、オリジナルなcueファイルのリプレイゲインなどを変更せずに済むので、比較的よく使う機能である。この場合、hoge001.cueと同じフォルダーにhoge001.jpgとかを置くようにしておけば、hoge001.cueを再生する際のアートワークは、hoge001.jpgが表示されるようになる。
また、この場合、cueファイルは、テキスト・エディターなどで編集して、以下のようにしておく。
REM GENRE JPop
REM DATE ***
REM DISCID ***
REM COMMENT ExactAudioCopy v0.99pb5
PERFORMER “Artist Name”
TITLE “Album_Title”
FILE “..CD-Imagehoge001.wav” WAVE ← hoe001.wavを相対指定している箇所
TRACK 01 AUDIO
TITLE ”Title001″
INDEX 01 00:00:00
TRACK 02 AUDIO
<以下省略>実際のhoge001.wavは、CD-Imageというフォルダーに入っている。
こんな感じ
[cue+coverart]フィルダー ←ライブラリー検索対象とするフォルダ
|
|— hoge001.cue
|— hoge001.jpg[CD-Image]フォルダー
|
|– hoge001.wav
|– hoge001.cue オリジナル
|– hoge001.log オリジナル※なにが、ありがたいかというと、cueファイルと同じフォルダーにcue+wavという形で保存してあると、cueファイルとwavファイルの両方が検索されてしまうため、ライブラリーの登録が重複してしまうという欠点がある。
上記のような指定の仕方をすればcueファイルだけが検索されるので、二重化が防げるということ。現在のところ、cueファイルは、SIFT-JISでは文字化けするので、UTF-8か、UTF-16を使う必要がある。
日本語ファイル名を指定するためには、UTF-8,16形式は、必須条件になるが、cue-FileをUTF-8で記述すれば、日本語ファイル名を指定しても、認識される。※せっかくの機能なのだが、残念ながら、現在のところ、AIMP3LIB.exeでは、検索対象に**.cueが指定できなかった。(だめじゃん・・)←改善を望む
以下は、リリースノートの抜粋
AIMP v3.20 Build 1139 Beta 2 (28.09.2012)
+ Common: The list of encodings for translating non-unicode text to UTF16 format has been supplemented
+ Playlist: The “%!” macro has been added for an ability to implement custom sorting in reverse order* Sound Engine: Support of meta data of Internet radio stations in ASF format has been improved
* Skin Engine: Drawing speed has been increased– Fixed: Sound Engine doesn’t detects supported formats of audio device correctly
– Fixed: Player can’t open sub-tracks with relative filename from CUE Sheet
– Fixed: Color Scheme settings does not applied to the tray icon and context menu glyphs
– Fixed: Player doesn’t restore playback queue after restarting
– Fixed: Audio Converter – few small bugs in “All files to one (+ CUE)” encoding mode
– Fixed: Audio Converter doesn’t transfer tags when encoding to MusePack format
– Fixed: Small bugs and defects
音質に関しては、徐々に変化しているが、今回のバージョンは、ライト感覚のバージョンになっているようだ。
重厚さは、多少削られているが、聴きやすい音になっている。
どこらへんで固定してくるのかは、今のところ不明だが、前回事実上の3.1-Final (Build 1074)で一旦失われた音質が復活している。どうせなら、3.1 Build 1072あたりの改良版としての位置で、Finalとして欲しかったが。
結局、Build 1072を使い続けるか、現行のベータバージョンを使って行くかという選択肢になる感じだ。
トータ.ル的に、バランスは良くなってきている。
※追記:概ね良いかと思っていたところ、一部の音源との組み合わせでOgg-Vorvisフォーマットのビットレート認識ができないことがあります。
(本来のビットレートよりも低くなってしまい、11kHz周辺より上の音が出ていません。)
今後を楽しみにしたいと思う。
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